2016年06月13日

ベネッセ訴訟進行状況5(個人)

更新を怠っていて,申し訳ありません。
2回分の期日の更新です。


平成28年4月13日と6月8日にベネッセ事件の個人訴訟(0次訴訟)の期日がありました。


4月13日の期日については
事前に相手方からは,準備書面7として,甲1として出した「個人情報漏えい事故調査委員会による調査結果のお知らせ」についての書面が出されました。
概要としては,当該調査の目的は世界トップクラスの情報セキュリティ体制をを構築するための改善策・対応策の要請で,水準や義務の問題とは関係なく,問題点(事故原因ないし改善点)を指摘しただけで,情報漏洩当時の被告らの注意義務を基礎づけとは関係なく,注意義務違反は認められないというものでした。
(+過失関係の求釈明)

これに対し,期日では,
私から,前回の裁判長の話からすると不十分なもので,結局,ベネッセの当時のセキュリティや漏えい原因について何も語っておらず,実態は不明なままであるので,再度被告らは説明をされたい,と求めましたが,
裁判長からは,アメリカのディスカバリーとかの制度ではないから探索的に説明しろというのは難しい,被告らで一応の説明をしているので,とりあえず疑問点があるなら,原告でまとめて文書で聞くように,とのことでした。

直前に,(セキュリティの内部基準文書などの)文書提出命令申立も行ったのですが,それも保留となりました。


6月8日の期日については,
事前にこちらから第5準備書面
第5準備書面ベネッセ公開.docとして,
これまでに明らかになった事実関係から過失の補足・修正と,相手に釈明を求める事項(主に事実関係)をまとめた書面を出しました。
裁判長からは,前々回(1月)の期日のように,強く,被告側に事実関係を明らかにするように求め,期間も十分にとるというこで,被告らも渋々?応じるようです。


2回くらい期日が空転した気がしますが,これで次には事実関係が明らかになり,こちらも具体的に過失を主張していくことになります。
裁判長からは,こちらにも,現時点では,証拠の関係や過失の主張が不十分である旨の話はありましたので,被告らの書面を受けてこちらできちんとした書面を作成したいと思います。


次回期日が,平成28年9月8日です。
相手方の書面が8月8日までに出される予定です。


その他の弁護団事件の進行状況はコチラhttp://vsbenesse.exblog.jp/
徐々に0次に追いついてきました。


刑事事件からもなるべ情報収集を行っていきます。
posted by まんさく at 15:06| 東京 ☔| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2016年02月09日

こんな活動もしています。

全国消費者団体連絡会の皆様と,自民党の野田聖子議員議員(衆議院災害対策特別委員長)に
内閣府消費者委員会の答申に基づき,特定商取引法及び消費者契約法の改正を直ちに実現することを要望してきました。

色々な意見交換ができて,大変有用でした。
消費者庁もどうなるのでしょうか。

野田聖子議員は,さすが,国会議員の大物という感じで,秘書の方も議員の秘書という雰囲気で,芝居のワンシーンのようでした(笑)

https://www.facebook.com/noda.seiko/photos/a.630991513585298.1073741825.294933870524399/1158724837478627/?type=3&theater

「安心して下さい,封筒に現金を入れて渡したりはしていませんよ。」
posted by まんさく at 17:09| 東京 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2015年12月21日

ベネッセ訴訟進行状況3

遅くなりましたが,12月2日の期日について,ご報告いたします。


こちらの第3準備書面に対し,相手方から準備書面5が出てきました。
同書面については,一部閲覧制限の申立が出ているので,詳しく書きませんが,
いわゆる水準論(ベネッセは当時のセキュリティ水準を満たしていたから過失はない)でした。

裁判所からは,結局,ベネッセの出している「個人情報漏えい事故調査委員会による調査結果のお知らせ」に沿って原告は主張しているのだから(その通りです),それについて,どのような考え方なのかを被告で明らかにする様に促していました。

次回以降は,もう釈明の嵐は避けられそうで,本格的に議論が進んでいくと思います。
本件訴訟は,パイロット訴訟であり,主張も一部弁護団と異なっていて,単純化しており,できるだけ早期の判決を目指すので,この流れで頑張ります。


今後の訴訟準備ですが,まずは,一応の反論をします。

そして,水準論は否定しつつも,一応水準論が採用されても勝てるように,証拠集めを行っていく予定です。
まずは,個人情報を盗んだ元派遣社員の刑事事件ですが,弁護団で証人尋問などを傍聴したところ,いくつかベネッセは側の有益な証言がありました。
そこで,証拠化をしたいのですが,この刑事事件は秘密を盗み出されたベネッセ側が被害者なので,こちらは直接の被害者ではなく,刑事記録の閲覧謄写が難しいです。
それを踏まえ,今回の期日で,裁判所に文書送付嘱託等(裁判所を通じて入手する方法)について,聞いてみたところ,刑事事件の裁判所が(公判中であり)応じるかわからないので,できれば,当事者(今回だと被告)で開示できるならやってほしいというニュアンスでした。
ただ,ベネッセ側はしないでしょうね?

次に,似たような会社の当時のセキュリティ水準を知るために,弁護士会照会を考えています。
強制力はないし,セキュリティ水準なので過去であっても開示に応じるかは不明ですが,
匿名を条件にしたり,都道府県の関連する条例・規定を調べたり,色々動いてみます。

さらに,損害論にも踏み込んで証拠等を出していきます。


次回期日は,平成28年1月27日13時15分からです。
1,2週間前には,また書面を完成させ,公開する予定ですので,よろしくお願いします。
posted by まんさく at 17:55| 東京 ☀| 日記 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする