2011年01月27日

相続基礎知識2(遺言)

月2回と言いながら,月1回すら危ういですね。
意外と見てくれている方がいるので,がんばります。


前回は,主に遺言のない場合の相続分についてでしたが,
今日は「遺言」,一般的には遺書とも言ったりしますね。
誰かに法定相続分以外に財産を渡したい場合や,分け方を決めたいとき等,非常に重要です。

まず,遺言は15歳未満は不可です(民法961条)。
まぁ,なかなか若くて書く人は少ないですが…(しかし,お早めに)

そして,基本的に@自筆証書遺言,A公正証書遺言,B秘密証書遺言のみです(同967条)。

@自筆証書遺言とは,全文・日付(×吉日)・氏名を自書し,押印(○指印)した遺言です(同968条1項)。

A公正証書遺言とは,公証役場で証人2人以上立会いで,公証人が口述筆記し作成するものです(同969条1項)

B秘密証書遺言は,文は自書でなくても構わない(印字でよい)のですが,署名・押印し,封をし,封印し,さらに公証人1人と証人2人に署名・押印してもらわうものです(同970条)。


中身に不備があると,遺言が無効になる虞もあるので,複雑なものにする場合に相談するのが良いと思います。(「全部,〜に相続させる」などなら,一人でも大丈夫だとは思います。)

A公正証書遺言なら,公証人が確認するので,安心ではあります。

3秘密証書遺言は,手続が難しく,そこまでの場合には,弁護士に相談するのが良いでしょう。


注意点としては,共同遺言は禁止(同975条)なので,例えば奥さん等と一緒に書くのは避けて,別々に作成しましょう。その場合に,奥さん等がなくなった場合も想定して書くと,よりよくなります。

遺言がないばっかりに相続人間で争いになる場合もあるので,まだ早いと思わずに,とりあえず書いておくというのがお勧めです。

なお,余命わずかで病気でもう遺言を書けないけど,なんとか自分の意志を残した言う場合には,医師などの立会いの下,緊急的に口授で遺言作成できるので(同967条),ぎりぎりでもなんとかなる場合があります。

詳しい,遺言の書き方は,また次回にでも…?
posted by まんさく at 12:30| 東京 ☀| 法律豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年12月10日

相続基礎知識1

最近,急に仕事が忙しくなり,ご無沙汰しておりました。
なんとか月2回くらいは,書きたいですね。


さて,本日は,相続基礎知識第1回。
基本的なところを説明したいと思います。

まず,当然ながら,相続は被相続人の死亡によって開始します(民法882条)。

遺言(遺書)があればそれに従い,なければ基本的には法定相続分(同900条)によります。
遺言で禁じられた場合を除き,相続人で話し合って遺産分割協議をすれば異なる分け方にできます(同907条1項)。

法定相続分は,配偶者(妻・夫)と子がいれば,配偶者には2分の1,残りを子供たちが平等に配分。
配偶者と親なら,配偶者に3分の2,残りを親で平等に配分。
配偶者と兄弟なら,配偶者に4分の3,残りを兄弟で平等に配分。
ただし,非嫡出子(基本的には婚外での子供)は,相続分は他の子の半分になります。

そして,たとえ遺書があっても,兄弟以外の相続人には,法定相続分の2分の1は,遺留分として相続財産をもらった人から,返してもらえます。

ちなみに,遺言書がある場合,まず裁判所に検認(確認ののようなこと)をしてもらわなければいけないので(同1004条),死亡地の最寄の家庭裁判所に持って行きましょう。
封がしてあったら,封をあけずに持っていってください。
posted by まんさく at 13:52| 東京 ☀| 法律豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2010年10月28日

弁護士に相談する場合のアドバイス

弁護士への相談は,無料相談等も結構やっていますが,
30分5000円(税抜)などの料金体系が比較的多く,高い!(ですよね?)

ただ,どうしても初めて相談に来た人は,あれこれ言いたいことが多くついつい1,2時間あっという間に経過するなんてことも多いです。

そこで,お勧めなのが,事前に書面にしておくことです。
できれば,時系列(↓の例参照)に出来事をまとめ,
その上で,きちんと自分の一番の要望を伝えることです。

そうすれば,あれこれ話が飛んだりせず,しかもどうしたいかも伝わり,
短時間で適切なアドバイスを受けやすいと思いますよ。

あと,わからないことや言葉等があれば,その場ですぐ聞くようにして下さい。


(例 遺産分割(家系図もつけるとわかりやすいです)

H12.3ころ  AからDに800万円贈与

H13.5ころ  CによるAの財産使い込み始まる 

H14.2.23 B死亡,遺産分割せず。Aこのころから判断能力なし。

H14.3.7  Aの土地・建物がCに登記移転

H15.6.5  A死亡

H15.7.3  Aの遺言発見

H15.7.4  裁判所で遺言の検認,相続人全員で話し合うも決裂 


要望:きちんとA・Bの遺産を法定相続分で分けたい。Dは800万円を事前にもらっているので考慮してほしい。
posted by まんさく at 18:04| 東京 ☔| 法律豆知識 | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする